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賃貸の物件選びは「条件のリストアップと優先順位付け」がとても大切です。慎重にかつ確実に自分に合った物件を見つけたいところですが、そもそもその重視すべき条件がわからないという人も多いでしょう。このコラムでは、物件の探し方から、探すときに多くの方が重視する各ポイントと、最新の情報を持っている不動産店舗の利用方法をご説明していきます。
何となく不動産ポータルサイトなどを閲覧していると時間があっという間に過ぎてしまい、気が付くと疲れ切っていることがあります。それを防ぐには、実際に住む人それぞれが、何を重視したいかが解っていること、また、そのエリアにどういった募集物件があるのかが解っていると、賃貸物件探しも楽になります。
下調べにも、実際の物件探しにも、不動産ポータルサイト「akibaco」を利用して効率よく理想のお部屋探しをしてみませんか?

賃貸物件の探し方

賃貸物件の探し方には、2つあります。パソコンやスマホでインターネットを使って探す方法と、街の不動産会社の店舗を訪ねて店頭で探してもらう方法です。
ここではそれぞれの探し方について、メリット・デメリットを考えてみましょう。自分に合った探し方で気持ちよく物件選びができるよう、まずは探し方から選んでいくことは大切です。
ちなみに、おすすめは、先にインターネット上のあらゆる賃貸物件を掲載した「akibaco」を使って物件探しをしたあと、より条件に近い物件を持つ店舗へ 「akibaco」サイトから「問い合わせ」を行い、内見予約後(ないけん:実際に借りたい部屋の中を見せてもらうこと)、店舗を訪れ相談のうえ複数の物件の内見をして決める方法です。
インターネット上で探す
検索で探したり、不動産ポータルサイトを使って探す、インターネット上での物件探しには、以下のようなメリットがあります。
- 条件絞り込みごとの家賃相場がわかる
- 肉体的に疲れない
- すき間時間に閲覧できる
自分で条件絞り込みを操作し、 一気に多数の物件が見られることは、まさにインターネットならではの良さです。それが家賃相場を把握することにもつながります。しかしインターネット上で探すことには、デメリットもあります。 以下のようなデメリットには注意しましょう。
- インターネット上には既に募集が終わってしまった物件も掲載されている
- 物件の写真画像だけでは実情はわからない
インターネットを使った探し方では、物件の様子を写真でしか見ることができません。また、情報が反映されるのが遅ければ、希望の物件には既に入居予定者がいることも少なくありません。このため、インターネット上で探す方法は、最初の段階としてどのような物件があるのか、好みの条件を絞り込むとどの程度募集物件が減るのか、実情を知ることに適していると言えます。
不動産会社の店頭で探す
インターネット上で探す方法に対して、不動産会社の店頭で探す場合には以下のようなメリットがあります。
- Web上で紹介されていない掘り出し物の物件が見つかることがある
- 実際に内見に行くことができるので、イメージとズレが生じることがない
- 不動産物件のプロに口頭で細かなことも相談しながら探してもらえる
不動産会社の店頭窓口でしか案内してもらえない物件情報をつかめるのはうれしいメリットです。内見に行けるのも、イメージとのズレを防ぐうえでは大事なことです。
これに対してデメリットとしては以下のようなことがあります。
- 肉体的に疲れる
- 時間の制約がある
- 繁忙期は先客も多く待たされることも
自分で動き回るからこそ、不動産会社で物件を決めるのは意外と疲れます。また、時間に限りもありますので、ゆっくり選べないこともあるのはデメリットとなります。
以上をまとめると、インターネット上で相場などを下調べしながら、譲れない条件の優先順位を頭の中でイメージできるようになった上で、最終的に不動産会社の店舗を訪ねることが、後悔しない物件選びをするうえで必要なことと言えるでしょう。
賃貸物件の条件選択

では実際に物件を選ぶときには、どのような条件を重視していくべきなのでしょうか。入居してから「こういう部分をもっと重視して選べば良かった」と後悔するパターンは意外と多いものです。物件選びでも迷走しないよう、自分に合った条件項目はあらかじめ把握しておきたいところです。
以下で、物件選びの際に多くの方が重要視する条件について解説していきます。
予算内の家賃・諸経費であるか
一番重要となるポイントは、やはりお金の面です。
予算内の家賃、諸経費であるかどうかはしっかりチェックしたうえで、その予算から外れない物件を選ぶことは、大前提となります。
収入に応じた適正な家賃は、手取りの月収の3分の1と言われています。これを超えると家計を圧迫するため、月収の4分の1~3分の1ほどの予算で物件を探すと良いでしょう。 例えば手取りの月収が20万円なら、5万円~6万6,000円が適正家賃となります。
また、毎月使いたい支出が他に決まっている場合は、そのために割合を下げてみるのも良いでしょう。低い家賃でも共有設備やお部屋に家具が備え付けのシェアハウス物件が見つかる場合があります。
物件を探すエリアの選定
物件を探すエリア選定も大事なポイントです。
- 駅やバス停から近いか
- 通学・通勤しやすいか
- 最寄り駅の路線
- 周辺に商業公共施設はあるか
- 騒音の原因となるものはないか
以上のようなポイントはしっかりチェックしておきたいところです。
賃貸物件を絞り込む際に多くの人が「どこに住むか」を重視します。
家族で住む場合は、実際の暮らしをイメージし例えば保育園が多い市区町村を選んだり、祖父母の家に近いエリアで探したり、家族が心地よい暮らしができそうなエリアを選択するとよいでしょう。
一人暮らしの場合も、例えば、通勤時間だけを重視したエリアで探すのも、住む人にとって重要であればあるほど、理想の物件探しに近づきます。
間取り・広さの条件
間取りと広さも今住んでいる部屋を基準に考えておくと良いでしょう。
住む人数によっても部屋数が変わります。部屋数が1つの場合も平米数(へいべいすう=広さ)の下限を知っておくことは重要です。
また、バストイレ別が譲れない条件なのか、それとも掃除が楽なユニットバスの方がよいのか、収納スペースは十分にあるか、キッチンの広さや窓の数など、間取りでこだわるべきポイントもたくさんあるでしょう。
物件によっては、収納スペースがほとんどないところもあります。洗濯機の置き場所に不満が残るところもあるでしょう。住む人にとって、快適に暮らせそうか他条件と比較し、優先順位を考えリストアップしていきましょう。
駐車場・駐輪場・バイク置き場・ペット可
物件選びの際は、住む人によっては、エリアよりもそして多少家賃が上がっても譲れない条件がある場合があります。車やバイク、自転車を所有している場合や、ペットを飼っている場合などです。
車やバイクを所有している人には、駐車場やバイク置き場が必要です。ペットを飼っている人にとっては、ペットにとっても快適な物件であるかが重要なチェックポイントになってきます。
ほかにも、仕事の都合などから、なかなか収集日にゴミ出しができない人は、いつでもゴミ出し可能なゴミステーションが譲れない条件がある場合もあります。
店舗で得られる賃貸物件情報

不動産ポータルサイトなどを使って「条件のリストアップと優先順位付け」がイメージでき、予算内の物件を持っている店舗が見つかったら、空室確認と内見予約をし、実際の店舗へ足を運びましょう。
不動産会社の店舗では、物件のオーナー様の都合でインターネット上に公開していない物件情報を持っていたり、最新の空き情報を持っています。その土地に根差した不動産会社である場合は、店舗だからこそ得られる情報もあります。
不動産会社の担当者に聞きたいポイント
内見予約や、店舗への来店予約をした際に案内してくれる不動産会社の担当者に聞きたいポイントをご紹介します。
- 似た条件で他の物件があれば内見できないか
- 譲れない条件が相反している場合の相談
- 契約したい物件の隣や上下階の部屋の住人はどんな人か
- 探しているエリアの治安情報
担当の方がわからない場合は、家主さんへ電話を入れてくれたり、ほかの担当に聞いてくれることも。自分が譲れない条件と思っていたことが他のことで解決する場合もあります。賃貸のプロに些細なことも相談してみましょう。
(関連コラム)
【賃貸】内見の流れと失敗しないためのコツと知っておくべきチェックポイント
お部屋探しはいつからすべきか

ネットでの物件探しでは2か月ほど前を目安に始めると良いでしょう。どのような物件に住みたいのかなどの条件の優先順位を、早い段階で自分なりに見つけておくことが大切です。
そして実際に不動産会社に行くのは、1か月半前までがおすすめです。現在住んでいる部屋が賃貸の場合は、家賃が新旧重複する期間を最小限に抑えられるよう、既存の賃貸借契約書の退去連絡期限を 確認しておくと良いでしょう。「退去の 〇 か月前までに〇〇〇〇〇あてに書面にて連絡」等、契約により内容が異なります。
1~3月は引っ越しが多いため、空室も出やすいのが特徴的です。物件を探すなら最適の時期とも言えますが、条件の良い物件はすぐに埋まってしまうため、決断するタイミングを間違えないようにしましょう。
ちなみに費用を抑えたいなら、5月~8月の時期がおすすめです。閑散期になるがゆえ、引っ越し費用も安くなりますし、家賃や敷金礼金の交渉もしやすくなります。
まとめ

物件探しは、自分がどのエリアのどんな部屋に住みたいか、逆にどんな部屋だったらストレスが溜まるかなどを理解したうえで、重視すべき条件の優先順位を決めていく事が大切です。自分にぴったり合う物件を探して、新しい暮らしをスタートさせましょう。