賃貸物件の退去時の連絡は誰に・いつ・どんな伝え方が正解?退去までの流れを説明

賃貸物件の退去までの流れ

引っ越しとなると、新生活のことばかりを考えてしまいますが、退去する部屋の手続きもしっかりしておかなければなりません。今回は、退去の際の流れを見ていきましょう。

退去・引っ越しを決めてからの流れ

まずは、退去の際の流れを整理しておきましょう。

契約書の確認

退去の際には、物件の大家さんや管理会社に退去することを連絡する必要があります。退去希望日のどのくらい前までに連絡をしなければならないかは、部屋を借りる際、または契約更新の際に交わした「賃貸借契約書」に記載されています。30日前までに解約の申入れを行うのが一般的ですが、必ず実際の契約書を確認しましょう。契約によってはもっと早い時期となっている場合もあります。

タイミングが悪いと、新居と二重で家賃が発生したり更新日を迎えてしまうこともありますので、まずは次の部屋を探すタイミングで現在の契約書を確認しましょう。また契約期間途中の退去の場合、短期解約違約金が必要な場合があります。こうしたことも契約書で確認しておきましょう。

退去の連絡

退去の連絡は、管理会社または大家さんに行います。必要に応じて、解約のための書類などが指示されます。契約終了日をいつとするか、退去(明渡し)の際の立ち会い日時などを話し合います。また、このタイミングで清掃料や、敷金の返却などについても説明があるはずです。もし不明なことがあればしっかり確認しておきましょう。

引っ越し

退去日が決まったら、引っ越し作業が始まります。引っ越しの際には以下のような手続きが必要になります。

  • 引っ越し会社の手配
  • 水道・電気・ガス・インターネット回線・プロバイダの転居手続き
  • 電話代・新聞代などの精算手続き
  • 自転車の防犯登録の住所変更、または抹消手続きと再登録
  • 粗大ごみの申込
  • 掃除(部屋の中には何も残っていない状態にする)
  • 住民票の転居届
  • 郵便物の転送届の提出
  • 家賃の自動振り込みの解約

引っ越しが集中する春や秋は、希望の日に引っ越し会社の手配ができないなんてこともあります。引っ越し日が決まり次第、引っ越し会社を決めましょう。

また、退去の連絡をして賃貸契約が終了しても、水道や電気などが自動的に終了するわけではありません。連絡モレのないように退去までの段取りを決めましょう。

退去の立ち合い・鍵の返却

退去の際は大家さん、または不動産管理会社が立ち会い、部屋の状態を確認します。汚れ、傷などの有無をチェックし、敷金がどの程度返ってくるのかが決まります。チェックした内容に違和感がないかしっかり確認しましょう。

部屋のチェックが終わったら鍵の明け渡しを行います。ちなみに鍵は契約時2本以上渡されることもあります。受け取っている鍵の本数は契約書に書かれていますので、確認して準備しておきましょう。

敷金の精算

入居時に支払った敷金は、退去時の部屋の原状回復費やクリーニング代を引いて、残った分が返金されます。特に普通の使い方をしているなかでの劣化については、補修費を請求されないことになっています。補修内容に不服がある場合、このタイミングできちんと話し合いをしておきましょう。

解約時の費用をチェック

家賃の支払い

多くの場合、家賃は先払いのため、退去した翌月に家賃が請求されることはありません。これも契約書に家賃支払いのタイミングが記載されているので、確認しておきましょう。月の途中の退去の場合、日割計算で退去時に精算となる場合もあります。

原状回復費・クリーニング代の支払い

入居時に敷金を支払っていなかった場合や、原状回復費が敷金を上回った場合、退去時に支払いが発生します。最終家賃と一緒に引き落とされる場合や、退去時に現金精算となる場合などさまざま。一時的に大きな金額を用意しなければならなくなるので、支払い方法と金額をきちんと確認しておきましょう。

まとめ

引っ越し先を見つけることや荷物の整理をすることに気を取られていると、退去の手続きや準備がおろそかになりがち。引っ越しを考えたら、まずは退去に関する手続きや条件をしっかり契約書で確認しておきましょう。