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いい部屋を見つけるには、いい不動産会社と知り合うことが実は近道なんです。とはいえ、いい不動産会社と知り合うにはどうしたらいいのでしょうか?今回は、不動産会社を選ぶ上での注意点と、上手な不動産会社・担当者の見極め方をお伝えします。
部屋探しは不動産会社との相性で決まる

いい部屋を見つけるには、数ある物件情報の中から自分にあった情報を探し出すことが重要です。それなら不動産情報サイトを見て、物件を見比べればいいと思うのではないでしょうか?
自分で部屋を探す際、いろいろな条件を自分で決めた上で情報を絞り込んだり、比較検討することになりますが、実はその条件が取りこぼしを生んでいたり、物件を探す際に情報を見落としていたりすることもあるんです。
たとえば、徒歩10分以内がいいな、と思って「徒歩10分」で絞ると、徒歩11分の物件で好条件のものがあった場合に取りこぼしてしまいます。また、明るい部屋を希望して「南向き」だけで探していた場合、窓からの視界が抜けた北向きの明るい部屋や、朝日の入る東向きの部屋を見逃してしまうこともあります。
そんなとき、不動産会社に相談すると、自分の希望に合うけれど、自分の設定した条件では見逃していただろう物件を紹介してくれたり、部屋探しの条件を提案してくれたりして、ピッタリの物件が見つかる確率が高まるのです。
不動産会社の種類を確認しよう

では、自分にあった物件を提案してくれる不動産会社と知り合うにはどうしたらいいのでしょうか?上手な探し方を見ていきましょう。
まずは、不動産会社の取り扱っている物件のタイプを確認しましょう。不動産会社と言っても、実はさまざま。たとえば持ち家の不動産が得意な会社、店舗やテナント探しなど企業向きの物件が得意な会社、家を建てる工務店など、住宅に関する会社はさまざまあります。賃貸物件を探す場合は、賃貸住宅を多く扱っているかどうかを、その会社のWebページなどで確認しましょう。
その上で、賃貸を取り扱う会社には、大きく2つの種類があります。
- 管理会社
- 仲介会社
管理会社は、賃貸物件を所有していたり、不動産オーナーの代わりに管理している会社を指します。仲介会社は、大家さんと部屋を探している借主との間に入り、部屋探しを手伝う会社を指します。管理会社が、仲介もやっている場合も多いので、このあたりは複雑ですが、仕組みを見ていきましょう。
管理会社のメリット・デメリット
管理会社は、物件の管理費が収益源になっています。そのため自社で管理する物件に入居してもらうことが管理会社にとってはうれしいわけです。管理会社で物件を探すメリットは、その会社が管理している物件に入居しやすいこと。特に、自社で管理している物件の場合、仲介手数料が無料となるケースも多いです。
デメリットは、自社管理物件以外の紹介に消極的だったりと、オススメする物件に偏りがでやすいこと。オススメされる物件が気に入れば、その物件で契約すれば問題ないですが、自分の条件とあまり合わない物件をオススメされるケースなどもあるので、オススメされたとはいえ冷静に判断するようにしましょう。
仲介会社のメリット・デメリット
仲介会社は、空室が契約になった際に支払われる仲介手数料が収益源です。管理物件を持たない場合は、世に出ている不動産情報から偏りなく、借主の条件にあった物件を探してくれるのがメリットです。
冒頭にもお話した通り、管理物件を持っている不動産会社が仲介もしている場合も多いです。不動産会社に訪れた際オススメされた物件の中で、自社管理物件があれば物件管理も行っている会社です。もしその中に気になる物件がなければ、また別の会社にアタックしたほうが、公平な視点で物件を紹介してもらえるかもしれません。
会社の規模で、情報量に差はある?

不動産会社を分けるもうひとつの種類が、CMなどを数多く流している大手不動産会社か、地元で1店舗〜数店舗という単位経営している小規模不動産会社かということ。それぞれ、情報量やサービス内容に違いがあるのでしょうか?
情報量にはほとんど差はない
大手のほうが、知名度も資金力もあるから情報量も多いのでは?そう思っている方も多いのではないでしょうか。ところが実は情報量には差がないんです。というのも、賃貸物件の情報は不動産会社がアクセスできるデータベースに登録されることになっているので、会社規模の大小問わず、ほぼすべての物件情報を見ることができるのです。
地域情報、付帯サービス…で比較
では、大手不動産会社と地元の小規模不動産会社とはどちらがいいのでしょうか?それぞれのメリットに目を向けると、たとえば大手の場合、引越しの際に引越し会社の割引や、家電購入の際の割引などを用意していたりと、付帯サービスが充実しているケースが多いです。一方、地域密着の会社の場合、物件の他の入居者の顔ぶれや、物件周辺のお店情報など、物件の詳細や地域情報に詳しいケースも多いです。自分にとって有益だと思うサービスや情報で判断すると良いでしょう。
自分のしたい暮らしを理解してくれる担当者が大事
とはいえ、自分にぴったりの物件を提案してくれるかどうかは、会社の規模よりもなによりも担当者との相性です。自分がしたい暮らしを理解してくれて、自分にぴったりくる物件を提案してくれる担当者と出会うには、ライフスタイルや価値観をわかってくれるか、会話の中で判断するのがいちばんです。
不動産会社の良い営業マンの見分け方

それでは、不動産会社の担当者を見分けるポイントを見ていきましょう。
返信が早い
条件のよい物件は、それだけ入居者も早く決まってしまいます。手続きにもある程度時間がかかります。メールや電話のレスポンスが早い担当者であれば、チャンスを逃さず、無駄な時間もなく部屋探しが進みます。
待たせ方がうまい
繁忙期の不動産店舗は、電話も鳴りっぱなしで訪れる方も多く、混雑しているものです。そんな中でも接客中に条件の合う物件情報を次々と見せてくれながら、ほかの電話に出るものの決して客を手持ちぶさたにしない、客のペースに合わせて悩む時間をくれたり、物件の空き状況を電話で確認してくれる営業マンを見つけたら、日を改めてでも再訪したいものです。
物件のデメリットも話してくれる
営業担当としては、なるべく物件の悪いところは話したくないのが本音。ですが、物件の良し悪しは見学すればある程度わかってしまいます。デメリットも含めて紹介してくれれば、はやめに物件をふるいにかけることもできますし、そのデメリットが気にならない場合は、いい物件に出会えるチャンスにつながるかもしれません。あんまり良いいことばかりをいう担当者には要注意です。
契約を急がせない
「この物件は、今日申込みをしないと逃します」というセリフ、一度は聞いたことがあるはず。実際、条件のいい物件は早いものがちなので、あながち嘘ではないのですが、そうは言っても迷っている場合に無理やり押してくる物件は「なにか裏があるかも」と思ったほうがいいかもしれません。ただし「なぜ(既に内見を済ませて保留中の人がいる等)」をきちんと確認の上説明してくれる場合は、本当に判断を早めた方が良いかもしれません。
不動産会社の担当者に嫌われない接し方

逆に、担当者も一人の人間ですから、親身になって対応したいお客さんとそうでないお客さんが出てしまうのはしかたのないこと。せっかくなら親身になってもらいたいものです。そこで、お客さんの立場として注意しておきたいポイントをご紹介します。
自分は客だと横柄な態度はとらない
約束の時間を守らない、なかなかメールの返信をしない、電話を折り返さないなどの対応が多いと、物件探しに本気ではないのかと思われたり、やり取りが面倒だと思われたりしてしまいます。場合によっては入居審査の際「ちょっとルーズな人です」なんて報告がされてしまうこともあるかもしれません。お互いにビジネスマナーは守りましょう。
嘘をつかない
たとえば希望家賃を、見栄を張って高めに設定したり、入居条件に嘘が混じっていたりすると、発覚した際に印象が悪くなるだけでなく、万一契約後に虚偽がわかると契約違反となり違約金を請求されたりするケースもあります。本当に希望通りの条件の物件を見つけるために、嘘をつくのはやめましょう。
文句ばかりを言わない
物件に完璧はありません。もちろん気に入らない点があれば担当者に伝えてもよいのですが、「これは譲れない条件」「これは妥協できる条件」と、どんな物件ならOKを出すのかを伝えておかないと、いつまでたっても「条件に合わない」と見送ることになってしまいますし、不動産会社側も疲弊してしまいます。
まとめ

不動産会社の評判は、自分で情報を確かめながら相性の合うところを見つけていくことが大切です。不動産会社は数も多いため、物件探しを始めるときは、ネットで情報を集め、信頼できそうな店舗を絞りまずは一度訪れてみることをおすすめします。
そしてこちらも丁寧な対応を心がけて担当者と信頼関係を築いていきましょう。そうすることが、よい物件を探す最大の近道になります。