【賃貸】内見の流れと失敗しないためのコツと知っておくべきチェックポイント

【賃貸】内見の流れと失敗しないためのコツと知っておくべきチェックポイント

新しく住むマンションやアパートを探す際は、多くの人が内見をしたうえで契約するかどうかを決めています。

内見は実際に部屋を見に行くチャンスなので、部屋の中はもちろんのこと、周囲の環境もあわせてチェックしておくことができます。内見するまでに、何をチェックすべきなのか、あらかじめ整理しておくことはとても大切なことです。 そこで、今回は内見の流れを解説しながら、失敗しないためのコツを紹介していきます。

まずは内見の流れを知ろう

それでは、マンションやアパートの内見はどのような流れで行われるのでしょうか。まず、内見の流れを整理しましょう。

1. 不動産会社の店舗や指定の場所で待ち合わせ

akibacoなど、不動産情報サイトから気になる物件を問い合わせると、不動産会社の担当者から連絡が来ます。その後、メールや対面で、物件の詳細情報や、条件が近い他のオススメ物件の情報などを貰い、その中から気になる物件を内見することになります。不動産会社の担当者と、日時や待ち合わせ場所を決めた上で、内見を行います。気になる物件が複数ある場合は、同時に内見できるよう、不動産会社に調整してもらいましょう。

2.担当者の案内で物件の内部へ

部屋の鍵は、不動産会社の担当者が持っています。内見は、不動産会社の担当者と一緒に行います。

3.物件の確認(内観・外観)

物件を自由に見て確認します。基本的に、一度の内見で部屋を決めることになるので、気になるところや確認すべき点はモレなくしっかりと見ましょう。のちほど、内見の際のチェックポイントをご紹介します。

4.気に入ったら借りるための手続きへ

内見に行った結果、その物件が気に入れば、部屋を借りるための手続きを進めることになります。不動産会社の店舗に戻り、必要な書類への記入や、契約までに準備するものなどを教えてもらい手続きをします。物件は内見や問い合わせ順ではなく、手続き順に借り手が決まるので、多くの場合は内見した日に申し込みを行います。判断を保留する場合、たとえば他にも気になる物件があるなどの場合も、いつまでに決めるかを伝えます。

内見時にあったほうがよい持ち物リスト

多くの場合、物件の契約までに内見は一度きり。「ここも確認しておけばよかった」と後悔しないように、チェックポイントと持ち物を押さえておきましょう。

  • メジャー
  • スマホ(ストップウォッチ、カメラ、方位磁石、水平計などの機能)
  • 筆記用具
  • メモ用紙
  • 間取り図(不動産会社が用意してくれる)
  • スリッパ(不動産会社が用意してくれる)

メジャーを使って部屋のサイズを図っておくと、いま所有している家具・家電が置けるかどうかを確認したり、ラグやカーテンなどを事前に準備できます。部屋の壁や柱の幅を確認して間取り図に書き込んでいくと後々便利です。特に、冷蔵庫を置くスペースは幅や奥行きだけではなく、高さも確認しておきましょう。家電で言えば洗濯機もスペースに収まらないケースが多いので、洗濯機置場や洗濯機を乗せる防水パンのサイズはもちろん、蛇口の高さも確認しておきましょう。忘れずに確認しておきたいのが、窓のサイズ。幅と高さを図っておけば、事前にカーテンを準備できます。古い物件では、ドアの幅と高さ、階段やエレベーターのサイズもメモしておくと、引っ越しの際に運び込めないというトラブルが回避できます。

普段から使っているスマホも、内見の際には活躍します。たとえば駅からの徒歩分数は実際の経路で時間を測ってみることがオススメです。物件の外や中の写真もスマホで撮っておくといいでしょう(撮影にあたっては担当者に確認してください)。他にも床が平らか気になったら水平器を使ったり、気になる箇所の方位を調べたりと、様々に使えます。

スマホがあっても、メモ用紙や筆記用具は忘れずに!内見の際に気になった点を不動産会社の担当者に確認したり、間取図にサイズを書き込んだりするために必須です。特に、不動産会社の説明は、あとから確認できるようにしっかりメモしておくことをオススメします。

【内観・外観】内見でチェックすべきポイント

内見の際には、部屋の状態、構造、広さの印象などを実際に見て確かめることができます。ネットで写真や動画を見て物件を確かめることもできますが、やはり写真を見るのと実際に現地に行くのでは、確認できる内容が違います。内見はたいていの場合一度きり。確認モレのないように、チェックポイントを押さえておきましょう。

日当たり

日当たりの良さが第一条件という人は、実際の部屋で必ず日当たりをチェック!

携帯電話の電波状況

物件の場所によっては、携帯電話の電波状況が悪いところもあります。大きい建物がそばにあると電波を遮る原因になってしまうなどのトラブルがある場合も。部屋ごとに、電波状況をチェックしてみましょう。

セキュリティ

特に女性で一人暮らしをする場合は、セキュリティは気になるところ。たとえばオートロック、防犯カメラ、カメラ付きインターフォンなど、部外者が入りにくいよう対策が出来ているか、きちんと作動しているかはぜひ確認しておきたいところ。宅配ボックスも、宅配業者を語って侵入してくる不審者対策として有効な設備です。

内観・外観の汚れ、傷、におい

部屋の内部のよごれで気になるところがあれば、事前に不動産会社に相談を。クリーニングや補修などの対策を講じてくれるケースがあります。室内に大きなキズがある場合などは、入居前までに必ず不動産会社を通じて、事前にキズがあることを明確にしておくと、退去時に安心です。外観は築年数によっては古びている場合もありますが、きちんとメンテナンスされていて清潔感があるかどうかは管理状況を判断する上でも重要です。他にも、ゴミ収集所、集合ポスト、自転車置場など、入居者が使う共有スペースを見ると、入居者のマナーが良いかどうか確認できます。

また、 汚れや傷はもちろんですが、それぞれの部屋の利用状況によるカビ臭さの有無や、ペットのにおい、1階部分が飲食店の場合は特に部屋についた臭いの有無も併せて、くまなくチェックしておきましょう。

水回りの水圧

シャワーやキッチンの蛇口の水圧が弱いと、使うたびにストレスを感じてしまうもの。設備が古い場合は、水栓から水が漏れていることもあるので、通水での確認はしておきたいです。ただし内見時に水道が開通していない場合もあるので、不動産会社に出水確認ができるのであれば行いたいと伝えておくといいでしょう。

コンセント・テレビアンテナ端子

家電の配置を決める上でテレビの位置は重要ですが「あれ、あそこにテレビアンテナ端子があったかな」と、確認モレに気づくこともしばしば。そこで、テレビアンテナ端子がどこにあるかは間取り図にメモしておきましょう。同様に、ガス栓、電話線、LAN端子も要チェック。コンセントは位置だけでなく数を確認しておくとよいでしょう。

収納スペース

収納スペースを確認する際も、幅・奥行・高さを測ってメモしておくと良いでしょう。所有しているモノのなかでも、大型のものが収まるかどうかを確認できます。最近の物件では、ウォークインクローゼットや玄関収納など、収納家具を置かなくてもしっかり収納できるような物件も多いです。収納を確認する際は、どこになにを置くかイメージしながら内見するとよいでしょう。

ベランダ

洗濯物は干しやすいベランダか、防犯性が高そうな構造をしているかなど、意外とベランダについても見ておくべきポイントはたくさんあります。特にベランダの近くに塀や室外機などがあると、侵入の助けになってしまう可能性があるため要注意です。

近隣の騒音・部屋の防音状況

気になる音の問題。上下や隣から響いてくる音は、自分が歩きながら内見していると気づかないもの。立ち止まって静かに耳を澄ませてみることをオススメします。外からの環境音も確認しておきたいところ。特に病院などが近くにある場合、夜もサイレンの音が聞こえてくるケースもあります。窓を開けたとき、締めたときで音の聞こえ方がどれくらい違うか、遮音性を確認しておきましょう。;

【周辺情報】内見でチェックすべきポイント

内見の際は、部屋だけでなく、周辺環境も確認しておきましょう

暮らしの満足度を左右するのは、部屋の条件だけでなく、周辺環境も大きな要素です。毎日の通勤通学、買い物施設、自然環境など、町の様子も見ておきましょう。

コンビニやスーパーまでの距離

最寄りのスーパーやコンビニまでの距離や経路は地図上で確認するだけではなく、実際に店舗まで行って中を覗いてみるのがオススメです。特にスーパーは価格や品揃えが自分にとって不満ないか、確認しておきましょう。買い物施設だけでなく、公園、図書館などの公共施設が近くにあると暮らしの楽しみが増えそうです。

通勤・通学に利用する交通手段

もし馴染みのないエリアなら、日々使うことになるだろう駅や、バス停など公共交通機関には必ず立ち寄っておきたいもの。特にバスは行き先や本数などは現地で確認するのが一番手っ取り早いです。

周辺の治安や安全状況

駅やスーパーからの経路では、特に女性やお子さんがいる場合は、人通りの少ない細い道を通ることはないか、交通量が多かったり、車と人のすれ違いが多い道がないかなど、安全面の確認もしておきましょう。できれば、昼だけでなく夜も周辺を確認できると安心です。

公共施設までの距離

たとえば保育園にお子さんを預ける場合、物件が駅から近くても、保育園が遠ければ、その分通勤に時間がかかってしまいます。定期的に病院に通っている場合は、病院までのアクセスも確認しておきたいところ。また、いざというときの避難所が近くにあるかどうかも調べておきましょう。

まとめ

内見は、不動産情報サイトや、チラシで気になっている物件を、借りるか借りないか判断するために行うもの。事前になにをチェックするか「確認したい項目」を決めておけば、スムーズに内見できるでしょう。なかなか部屋が決められない!という人は、どんな条件が揃ったら借りるのか「合格ライン」を決めておくといいでしょう。ぜひチェックポイントを参考に、いいお部屋を見つけてください。