【地域別】一人暮らしの光熱費の平均額|電気・ガス・水道それぞれの節約術を紹介

【地域別】一人暮らしの光熱費の平均額

私たちの生活に欠かせない電気やガス、水道ですが、毎日使うからこそできる限り光熱費を節約したいと思う方は多いでしょう。また、現在支払っている光熱費が平均より高いのか安いのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。光熱費は、地域や気候によって平均額に差があります。そこで今回は、主要都市で一人暮らしをした場合の光熱費の平均額と、光熱費の節約術について紹介します。

一人暮らしの光熱費の平均額

2017年に発表された総務省の「1世帯当たり1か月間の収入と支出」には、電気代やガス代、水道代といった光熱費の1か月平均のデータが掲載されています。このデータによると、一人暮らしの1か月あたりの光熱費の全国平均は11,380円となっています。では、光熱費の内訳の1か月あたり平均額はどのようになっているのでしょうか。

●電気代
一人暮らしの電気代の平均額は、約4,000円となっています。
夏や冬はエアコンを使うケースが多く、その稼働時間が長ければ長いほど電気代も高くなります。また、電気代は利用する電力会社によっても大きく変わります。2016年の電力自由化によって、さまざまな企業が提供する電力プランから好きなものを選べるようになりました。現在契約している電力会社から、別の企業のプランに乗り換えることで電気代を抑えられる可能性があります。

●ガス代
一人暮らしのガス代の平均額は、約3,000円となっています。
総務省発表の「家計調査」によると、2017年の一人暮らしのガス代の平均額は、1~3月の冬場が3,668円、7~9月の夏場が2,179円となっています。冬場と夏場でガス代の平均額に約1,500円もの開きがあるのは、暖房器具を使用し、お湯を使う機会が増えるためです。冬場は水道水が冷たくなるため、お湯を利用する際も多くのガスが必要になるのです。
また、ガスにはプロパンガスと都市ガスの2種類があり、プロパンガスの方が1.8~2.0倍ほど料金が高くなっています。どちらのガスを利用しているかによっても、毎月の光熱費は大きく変わります。

●水道代
一人暮らしの水道代の平均額は、約2,000円となっています。
一般的に、水道代は2か月に1回の支払いとなりますが、この金額は1か月分に概算したものです。

東京

東京23区内における1人暮らしの際の光熱費は、総務省が実施する家計調査によると、2019年1月の数値で以下のようになっています。
●電気代:6,171円
●ガス代:5,206円
●水道代:1,905円

1月の収集データであるため、実際にこれらが消費された月は12月と考えるのが一般的です。12月は寒さが厳しくなることから、エアコンなどの暖房器具の利用頻度が上がり、電気代とガス代が比較的高くなっているのが特徴です。
ただし、東京23区内は夏と冬の寒暖の度合いは穏やかな方と言えます。そのため、電気代に関しては年間通しての数値の差も比較的少なく、例えば2019年6月の収集データでは、電気代は4,818円となっており、1月データと比べてもあまり大きな差はありません。一方でガス代に関しては、2,933円となっており、大きな差が見られます。これは、暖房目的で使う場合と全く使わない場合とが比較対象になった結果であると考えられます。

大阪

大阪市内における1人暮らしの際の光熱費は、総務省が実施する家計調査によると、2019年1月の数値で以下のようになっています。
●電気代:6,859円
●ガス代:5,677円
●水道代:2,016円

東京に次ぐ都市部ということもあり、東京の数値とあまり大きな違いはありませんが、数値としては少しずつ上回る結果が出ました。
ただ、気候としては東京と同じく安定していますので、月による変化も同じような推移をたどっています。2019年6月の収集データでは、電気代は4,928円となっており、ガス代に関しては3,494円でした。その理由としても、東京と同じく、暖房器具の利用有無が影響しているものと考えられます。

名古屋

名古屋市内における1人暮らしの際の光熱費は、総務省が実施する家計調査によると、2019年1月の数値で以下のようになっています。
●電気代:6,556円
●ガス代:4,773円
●水道代:2,686円

名古屋も地理的に東京・大阪と大きな違いはないため、数字も比較的似ています。ガス代が少々安くはなっていますが、劇的な差ではありません。逆に水道代では、名古屋が大阪を上回っています。月による変化も他都市と同様です。2019年6月の収集データでは、電気代は4,461円となっており、ガス代に関しては3,471円となっています。

北海道

札幌市内における1人暮らしの際の光熱費は、総務省が実施する家計調査によると、2019年1月の数値で以下のようになっています。
●電気代:9,798円
●ガス代:4,297円
●水道代:2,202円

冬の冷え込みが激しい北海道では、1月の数値における電気代の額が、東京・大阪・名古屋と比べても大きく上回っています。凍結などの危険性から、四六時中暖房を付けている家庭も少なくなく、その影響がこの数値に表れていると言えるでしょう。
しかし、6月の数値になると、電気代は5,137円、ガス代は3,099円となっており、他の都市との差は比較的少なくなります。年間を通して電気代の増減を見ると、11月から1月にかけて高くなり、1月以降は緩やかに下降しています。

福岡

福岡市内における1人暮らしの際の光熱費は、総務省が実施する家計調査によると、2019年1月の数値で以下のようになっています。
●電気代:5,705円
●ガス代:4,495円
●水道代:2,087円

温暖なイメージが強い九州ですが、緯度で見れば東京や大阪などとあまり差はなく、気候も似ているため、それらの都市と比べても数値に大きな差はありません。6月の数値でも、電気代で4,095円、ガス代で2,945円となっており、こちらも違いなし。日本の代表的な都市である東京・大阪・名古屋・福岡においては、光熱費の差はほとんどないと言えるでしょう。

沖縄

那覇市内における1人暮らしの際の光熱費は、総務省が実施する家計調査によると、2019年1月の数値で以下のようになっています。
●電気代:5,139円
●ガス代:3,068円
●水道代:1,896円

温暖な気候の沖縄では、冬の冷え込みが少ないため、冬場の暖房代が掛からず、それに応じて電気代もかなり安くなっています。ただ6月の数値も、電気代で5,410円、ガス代で3,120円と、目立つ数値はありません。その分夏は暑くなりやすいため、8月の電気代が7664円となっており、北海道の数値とは対照的な推移をしていることがわかります。

光熱費の節約術

ここまで、日本の主要都市における一人暮らしの光熱費の平均額を確認しましたが、毎月支払っている光熱費と比べていかがでしたでしょうか。ここからは、各光熱費の節約術を紹介します。自分のライフスタイルに合わせて、ぜひ実践してみてください。

電気代

電気代が高くなる要因の一つとして、エアコンの使用があげられます。夏場や冬場に節電しながら、快適に過ごすためのコツを見ていきましょう。

●エアコンの使用を工夫
冷房は冷やせば冷やすほど、暖房は暖めれば暖めるほど消費電力がかさみます。そのため、冷房は27~28度程度、暖房は20~22度程度と抑え目に設定することで節約につながります。
また、断熱カーテンや扇風機、ブラインドなどとエアコンを併用することで、部屋の温度を快適に保つことができます。特に断熱カーテンは、室温に5度以上の違いが出るとされています。カーテンや扉の隙間から空気が逃げると室温が変動してしまうので、閉め忘れには注意してください。
エアコンのフィルターは定期的に掃除しないと、ゴミやホコリが溜まって運転効率が悪くなってしまいます。無駄な電気を発生させないためにも、室内機のフィルターは2週間に1度程度の頻度で掃除することをおすすめします。

●スイッチのon/offは状況に合わせて
エアコンはスイッチをon/offする際に最も電力を消費するため、つけっぱなしの方が節約できるという説があります。確かにこれは正しいのですが、古いエアコンの場合は節電につながらない可能性があります。
例えば、三菱電機の霧ケ峰というエアコンの場合、2019年の最新モデルと10年前のモデルでは年間の電気代が2万円近く変わります。

2009年モデル(三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-ZXV560S):57,159円/年
2019年モデル(三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-FZ5619S):39,717円/年

このように、古いエアコンを使用している場合はこまめにスイッチを切るよりも、新しいモデルのエアコンに買い替えた方が節約できるといえるでしょう。

ガス代

ガス代も工夫次第で大きく節約することができます。そのポイントは以下の通りです。
●給湯温度を下げる
お風呂やキッチンで使うお湯の給湯温度は、高く設定すればするほどガスの消費量が増えてしまいます。特に、気温の影響により本来の水温度下がる冬場は、大量のエネルギーを消費することになります。そのため、37~40度程度に設定するなど、給湯温度を高くしすぎないよう見直すことをおすすめします。

●お風呂でのお湯の使い方を工夫
お風呂でシャワーを出しっぱなしにすると、湯船にお湯をためた時と変わらない程のガスを消費します。さらに、大量の水を使うことになるので水道代もかさんでしまいます。シャワーは出しっぱなしにせず、節水タイプのシャワーヘッドに変えることで節約につながります。また、湯船の追い焚きもガス代が高くなるため、湯船のフタや保温シートなどを活用して熱が逃げないよう工夫しましょう。

●調理中の火勢を弱めに
キッチンのガスコンロもガスを節約できるポイントです。調理中にフライパンや鍋から炎がはみ出している場合、熱効率が非常に悪くガスを無駄に消費してしまっています。フライパンや鍋を真横から見て、鍋底より外に火が広がっていないかチェックし、はみ出している場合は火勢を弱めに設定しましょう。

●調理は電子レンジで代用
野菜を茹でる時、ガスコンロでお湯を沸かしてから野菜を投下している方は多いと思います。しかし、これを電子レンジで代用することで節電につながる可能性があります。電子レンジとガスコンロを1時間使用した場合、光熱費は以下の目安でかかります。

電子レンジ:約27円/時間
ガスコンロ(弱火):約5円/時間
ガスコンロ(中火):約20円/時間
ガスコンロ(強火):約35円/時間

例えば少量のじゃがいもであれば、電子レンジで5分ほどの加熱でホクホクになりますが、ガスコンロでゆでると30分程度かかることになります。大量の野菜の場合は何度も電子レンジにかけなければならなくなるので、ガスコンロの方が効率的と言えますが、少量の野菜は電子レンジで温めて節約するのがおすすめです。
また、水溶性ビタミンであるビタミンB群やビタミンCは、茹でることによって栄養素が流出してしまいます。電子レンジでの加熱は、茹でる場合よりも水溶性ビタミンの損失量が少ないため、栄養素を効率的に摂取できるというメリットもあります。

水道代

水道代を節約するためには、水の使い方を工夫することがカギとなります。
●水を出しっぱなしにしない
食器洗いやシャワー、洗面など、ついつい水を出しっぱなしにしてしまうシーンがあります。30秒間水を出しっぱなしにすると、約6リットルの水が無駄になってしまうと言われているため、できるだけこまめに水を止めることが節約につながります。食器を洗剤で洗う時には水を止めて、流すときは桶を活用しながらまとめて流すようにするなど、日頃から工夫してみましょう。

●お風呂の残り湯を利用
洗濯や掃除、植物の水やりなどにはお風呂の残り湯を利用することができます。一度だけ入ったお風呂のお湯を都度捨ててしまうのはもったいないので、ぜひ活用するようにしましょう。ただし、入浴剤を利用した際は注意が必要です。種類によっては洗濯に使えないものがあるので、必ず入浴剤のパッケージに記載されている注意書きを確認しましょう。また、入浴剤の成分は植物に悪影響を及ぼす可能性があるため、避けた方が無難です。

まとめ

全国や各エリアの光熱費の平均額を紹介しましたが、あなたの家庭の光熱費はこれらの平均と比べてみていかがでしたか。平均より上回っているという方や、さらに節約したいという方は、今回紹介した節約術を試してみてください。毎日のちょっとした心がけが節約につながりますし、消費エネルギーを抑えることで地球環境にも優しい暮らしができるようになるでしょう。